平成26~27年度の都市委員会を終えて、委員の皆さんの慰労の意味でかねてから計画していた「ご苦労さん会」を行いました。2年前この委員会が立ち上がった時から、任期が終わるときの打上げは旅行で締めくくる、といった暗黙の了解が取れていて3月の最後の委員会でその行先を「三養荘」に決めました。 伊豆長岡の三養荘といえば本館は岩崎弥太郎の長男の久弥の別邸であり、新館、別館は村野藤吾の晩年の傑作として名を馳せてきたものです。現代の世相に根差した豪華さやぜいたくさも「和」の精神性から来る世界観の前では、その尺度の違いに思わず我に返る瞬間があるものです。「三養荘」とはまさに現代の上滑りな価値観の上に鈍感な日常を送ってきた我々の頭をはたいてくれる位の、そんな衝撃がある建物群とも言えます とにかく、6月10日、11日の2日間、都市委員会のメンバーと事務局、総勢13人は「三養荘」で至極の時を過ごしてまいりました。42000坪の敷地に離れ形式の宿泊室が長い廊下で結ばれて、本館、新館、別館と35室が雁行して配置されています。小川治兵衛の庭、部屋に入った時のしつらえの上質さ、屋根が幾重にも重なる日本的景観、部屋ごとに違う天井と床(とこ)、せせらぎの音や流水の眺め、等々和の啓示がどこからでも降り注いでくるような、文化の流儀と奔放さにあふれた無二の空間体験をする事ができました。 平成28年度の新年度を迎えるにあたり13人の旧都市委員会+事務局は「建築」への思いをまた一つ深め、英気を養った2日間でありました。ここにわずかの枚数ではありますが、その時の写真を掲載しましたのでご覧ください。
平成26、27年度 都市委員長 鳥居 久保
今回は中部支部の都市委員会の皆さまと、ご一緒出来てすごく楽しかったです。
三養荘も素晴らしく良い経験になりました。
本当にありがとうございました。
本会事務局 望月・袴田